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History / Senkaku  陳侃三喜 沖縄人の『おもてなし』に感激した冊封使

チャイナは、「陳侃の書いた『使琉球記』に史上初めて『釣魚嶼』が登場する」事実をもって、尖閣諸島がチャイナのものであるという主張をしている。

しかし、陳侃の「使琉球記」で分かることは、琉球王太子冊封使一行に対する配慮で、冊封船は羅針盤を司る琉球人の水先案内人と操船に熟練した琉球の水夫30名が率いていたということだ。

陳侃「使琉球録」「使事紀略」をいしいのぞむ氏の「尖閣釣魚列島漢文史料」と「尖閣反駁マニュアル百題」等を参考に、いわゆる『陳侃三喜』部分を超現代語訳してみた。

読者は、陳侃が三回も喜んだ理由に注目し、チャイナ人たちが尖閣航路に無知であったこと、沖縄人がその事実を知っていたこと、そして何よりも、沖縄人が「おもてなし」の精神をもって冊封使たちを道案内してきた事実を噛みしめて欲しい。

尖閣航路は、沖縄人によって開かれ管理されてきたのである。

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冊封使の陳侃は、船が出る福建に来て心配で心配でならなかった。理由は前任者である董旻が琉球王を冊封して34年も経ているためだ。現地で冊封に係わる福建人たちは誰も航路を知らないからである。

不安な気持ちで準備を進めていると、この月(1533年11月)になって、琉球国から我が明国に朝貢のために進貢船がやってきた。我々はこれを聞いて喜んだ。福建人は航路を熟知していなかったのだ。だからどうやって琉球国へ向かったものかと、このことばかりを深刻に心配していたからだ。来てくれたことで、彼らに詳しく航路を相談することができると喜んだのだ(一喜)。

翌日になると、また琉球国の船が来たと報せが入った。琉球王太子が長史(輔佐官)である蔡廷美を派遣して来て迎接船の先導で我々を迎えさせようと配慮してくれた。そういったわけで、朝貢貿易のために福建に来ている琉球人たちに相談しなくても、航路の先導者が出来たと喜んだのである(二喜)。

蔡廷美は私に謁見すると、琉球王太子が迎接船を遣わして道案内してくれるということのほかに、福建人が操船が上手でないことを王太子が心配に思って、羅針盤を司る水先案内人と操船に熟練した琉球の水夫30名を率いて、福建人の代わりに任務を行うと言うではないか。そうであってみれば、仮に先導者の助けを借りなくとも、羅針盤を司る水先案内人や操船をする熟練の水夫と同じ冊封使船で共に琉球に渡れることになると喜んだ(三喜)。

 

いしゐのぞむ著『尖閣反駁マニュアル百題』項目の六十一、六十二、六十三を参考にいしゐのぞむ氏の訳文と解説文をもとに超訳した。 もし誤解や曲解があれば私の浅学のせいである。

 

画像は、

琉球大学附属図書館 琉球・沖縄関係貴重資料 デジタルアーカイブ 

陳侃 使琉球録 使事紀略 の12ページ から引用した。

manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp

 

下記の部分の超訳である。

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平成28(2016)年10月25日追記

漢文と英文を併記したものは、こちらを参照ください。

kaiunmanzoku.hatenablog.com

 

2017年2月19日冒頭に「チャイナは、「陳侃の書いた『使琉球記』に史上初めて『釣魚嶼』が登場する」事実をもって、尖閣諸島がチャイナのものであるという主張をしている。しかし、陳侃の「使琉球記」で分かることは、琉球王太子冊封使一行に対する配慮で、冊封船は羅針盤を司る琉球人の水先案内人と操船に熟練した琉球の水夫30名が率いていたということだ。」を追記した。大明一統志に明の領土は大陸の沿岸までと記されている。倭寇が川から内陸奥地まで侵入する中、沿岸の島々ですら統治できていなかったという傍証はいたるところある。沖縄人の協力なくして琉球まで渡れなかったことも然り。 

 

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