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陳侃の『使琉球録』にみる沖縄方言の紹介/「うちなーちゅー」は「おきなわひと」の訛り

「うちなーちゅー」は「おきなわひと」の訛(なま)り

この記事の内容は、下記の過去ブログの一部分を抜き出したものです。

16世紀の沖縄でどのような言葉が使われていたか、明人の手になる書物で分かるという興味あるお話です。

kaiunmanzoku.hatenablog.com

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陳侃の『使琉球録』にみる沖縄方言の紹介

 

沖縄歴史情報研究会 http://www.okinawa.oiu.ac.jp/ で陳侃『使琉球録』が公開されている。その中に『夷語』として、沖縄方言にチャイナ語の読みが付されて紹介されている章がある。

 

興味を持ったので抜粋する。

詳細は、

http://www.okinawa.oiu.ac.jp/cd/dai-8/%92%C2%8A%A4/ch/08/00000001.gif 以降

http://www.okinawa.oiu.ac.jp/cd/dai-8/%92%C2%8A%A4/ch/08/00000009.gif  まで

の各頁をご覧ください。

 

これは、0002の画像

f:id:kaiunmanzoku:20151029214832j:plain

春「はる」、夏「なつ」、秋「あき」が現代日本語も16世紀の沖縄語も変わらない。なぜか 冬 が「ゆふ」になっている。

0003

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一月「しょうがつ」二月「にがつ」・・・九月「くがつ」十月「じゅうがつ」

十一月「しもつき」十二月「しわす」らしい。

龍が「たつ」であり、虎が「とら」であるのは全く違和感がない。

 

0004

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当時の沖縄方言でも現在(の標準)語として通じる言葉がたくさん見られる。

魚は「いを→いお」(亦窩 yiwo)羊は「ひつじ」獅子は「しし」といった具合だ。

 

0005

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「和尚」は「ほうし」(鮑子 hosi)。
「日本人」は当時、「やまとひつぉう 」(亞馬奴必周 jamatohizhou → yamatohzto →yomaton-zhou) で「やまとひと」だった。
秘周は hizhou と読み 人 hito の事だと推測できる。
 
琉球」は 倭急拿(wojinah )と当時の沖縄語で発音していた。「をじなは」だろう。
「日本の」という意味の「倭」という文字が音を表すために使われているのも注目だ。
同じく、琉球人も「をじなはひつぉう」に近い発音 (倭急拿必周 wojinah-hizhou → wojinahーzhou )だった。これは、容易に現在の「うちなーちゅー」の元が「おきなわひと」の意味とわかる例だ。
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