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Wherever there is a human being, there is an opportunity for a kindness. 引用・転載はご自由に。ただし、引用元・転載元だけ明記ください。 Feel free to copy and reprint but please just specify an origin of quotation.

祖国(国家への帰属意識)を持たない難民と祖国を持つチベット亡命政権

Tibet 日本 Japan 私見 Essay

歴史や文化、慣習の土台に乗った秩序。普段は意識することの無い空気のように、家族、友人、地域を形作っている秩序。それこそが国家を形作り、それに参画している「国民」という意識を産む母体である。国家に対する帰属意識がそれだ。


国民国家には国家の柱になるコアがあり、歴史と文化がある。それが象徴されるのは、言語であったり、理念であったりするが、多くは国旗や国歌にそれが良く表されている。およそ国民国家の意識が成立している人々で構成される集団なら、コアになる元首や理想を表した国旗・国家がある。

 

例えばチベットも不当に中共に支配されてはいるが、立派な元首と国旗がある事は知られているだろう。彼らは明確に国家に対する参画・帰属意識がある。

 それどころか私に言わせれば、チベット亡命政府こそが立派な「国民国家」だ。

国土こそ不当に中共に支配されて奪われていても、核になる元首と国旗、なによりも国家に帰属意識を持つ「国民」がいる。亡命政府とは言えども、立派な国民国家が成り立つということの証明だ。


今日の難民社会を困難にしているのは、「難民たちに帰属意識を持たせる『祖国』がない」ということであろう。

現在行われている難民支援の主流は、衣食住や医療という生命維持を中心とする人道支援が中心である。これはこれで、最低限必要な支援として続けるべきだが、戦場や迫害から逃れられる周辺地域からさらに先進諸国へ避難民や移住民として移動をする人々に対する対策が必要だ。

とはいえ、その最大の問題は、国家に対する帰属意識を持っていない人々が多いということであり、困ったことに大多数がそうだという現実にある。

彼らは、自分たちが部族や宗教や利益を与えてくれているグループにそれぞれ帰属していると考えている。「〇〇部族」「○○派XX教徒」「政権支持派」「反政権派」等だ。

 

東ユーラシアには、これから大量に難民を生み出すかもしれない共産国家がいくつかある。そこにも国家に参画している、帰属していると心底思っている国民意識を持った人々は少ない。いるのは、「〇〇人民」、「XX族」や「党幹部」「都市住民」「農民」等だ。運が良ければ自ら考える「民衆」が誕生するが、党や軍に所属している人々にすら、殆ど国家に対する帰属意識などない。国家体制に寄生する人々であるか、寄生される人々の差があるだけだ。


これらの国の人々は、主権者として国家に帰属しているという意識がないため、祖国を簡単に捨てる。ファシズムの支配する国々では特にそうだ。

 

彼らに、紛争が終わった、あるいは、危険が去ったからと言って、「『祖国』へ帰れ」と言ったところで、彼らが脱出してきた土地は、彼らにとって、彼らの『祖国』とは言い難い。政治的・精神的に帰属する国がないからだ。移住先の国が放置すれば、その国の社会保険制度、教育、職に寄生し、その国の歴史文化的価値観に溶け込めず、濁らせるだけの厄介者になりかねない。

それこそが今日の難民問題の本質だと思う。

国家への帰属意識なき難民には「教育」によって国造りを教え込む以外に方法はないということだ。国造り以上の愛国活動はなく、国への帰属意識を育てる土壌もまた人の心にしかない。難民対策の核心はそこにある。

 

その際、難民自身が主体となって行う国造り教育が望ましい事は言うまでもないだろう。

 

下記の章に書いた(1)~(3)の活動が参考になると思っている。

そのなかで「祖国」を作ることが難民対策だ。

kaiunmanzoku.hatenablog.com

 

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半島から、職を求め戦火を避けて密入国した人々も同じ問題を抱えているだろうがここでは取り上げない。

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