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琉球1612年 『明神宗実録』琉球は日本の手足

kaiunmanzoku.hatenablog.com

上記のブログの「1612 『明神宗実録』巻四九七、萬暦四十年(1612)秋七月己亥条」部分を説明しておくことにした。

便宜のため、それ以前の出来事を下に記す。

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1609 (慶長十五年)薩摩、尚寧王を捕らえる。琉球王国の滅亡

1611 (慶長十六年)琉球王国の再興 薩摩の「掟15条」 の制定 幕府の要望に応えて明国との友好関係を継続させる必要があった島津は琉球の王権を(朝貢貿易に係わる範囲で)形式上認めることにした。つまり、島津は明朝の要請に答える形で尚寧王琉球に戻すことにした。しかし、実権が島津にあることを琉球王及び官僚に思い知らせるために起請文を書かせたうえで、掟15か条を制定した。

島津家久尚寧王に「日明互市通好」の交渉を命ずる書簡を送っている。

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1612 『明神宗実録』巻四九七、萬暦四十年(1612)秋七月己亥条

福建巡撫丁継嗣奏、琉球国夷使柏寿・陳華等執本国咨文、言王已帰国、特遣修貢。臣等窃見琉球列在藩属固已有年、但爾来奄奄不振、被係日本、即令縦帰、其不足為国明矣。況在人股掌之上、寧保無陰陽其間。

 

【読み下し意訳】

福建巡撫 丁継嗣(ていけいし)奏す、琉球国 夷使 柏寿・陳華等 咨を執り本国に文す、言わく、王すでに帰国し、特に修貢を遣すと。臣ら窃見するに琉球は藩属に固より有年列して来たとはいえ、爾来(じらい)奄奄(えんえん)として振わず、日本に係わり、帰国できたといえども、其の国として足らざるは明らかなり。況んや日本人の股掌(こしょう)の上にある、どうして陰陽を保つことが出来ようか

 

【超意訳】

島津に捕虜された琉球国王尚寧が帰国したものの、すでに薩摩のコントロール下におかれ、自主性を失ってしまっている、とても信用できない。と明朝から琉球は国として認めてもらえなかった。股掌(こしょう)とは、「1 ももと手のひら。2 手足の働きをするもの。手足となって働く人。」のこと。「股掌の上に玩ぶ」とすれば「人を意のままにする」という意味だ。

 

1612年 萬暦四十年 は、慶長十七年である。

琉球国王尚寧は、薩摩から解放され琉球に戻ったという報告を兼ねて日明講和日明互市通好を明に働きかけた。島津を通じた徳川幕府の要請であり、幕府の狙いは明との直接貿易だ。

しかしながら、福建巡撫 丁継嗣(ていけいし)は琉球の使節の裏には日本の策謀があり琉球は日本の手足として動かされている存在ではないかと疑っており、その意見を神宗皇帝に上奏したというのが、この部分だ。神宗はこれを礼部という役所(政治ではなく文化を司る役所であり、不征の朝貢を管下に置いている)に諮り、琉球国についてはこれ以降「十年一貢」を命じた(『歴代宝案』萬歴四十一年五月十三日)。

この出来事の後、明石道友が登場し、明朝が「琉球が日本に属していること」を認めることとなります。

 

礼部(禮部)については、いしゐのぞむ氏の下記の文を参照されたし。

いしゐのぞむ氏の八重山日報2014年11月8日の記事より抜粋
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琉球國が半ばチャイナ統治下だったといふ俗説も誤りである。そもそも清國に朝貢した諸國は二大地域に分かれる。北と西のモンゴル・ロシア・ウイグルチベット等は「藩部」(はんぶ)と規定され、その事務は「理藩院」(自治省)の管下であった。東と南の朝鮮・琉球ベトナム・タイ・ビルマ等の朝貢國との外交は「禮部」(略字礼部、文部省)の管下に屬した。政治でなく文化の役所に屬したことが歴史を象徴してゐる。東と南の諸國は清國と文化面(及び附隨的貿易)で交際したに過ぎない。
 清國の前の明國でも、東と南の諸國は「不征の國」と規定された。明國清國は沿岸警備隊以外に水軍を有せず、これら諸國を征し得なかった。著名な鄭和艦隊もイスラム航海士に導かれたに過ぎない。尖閣琉球の航海士に導かれて渡航した。史料に明示されてゐる。
 これら禮部管下の不征の朝貢國のうち、現在チャイナに併合された國が一つでも存在するか。存在しない。歴史的趨勢として、これら東と南の朝貢國はチャイナに屬しないのだ。

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