私が、2016年1月18日に発表した1876年の地図、その同じ会社の手になる1886年の地図を見つけたので紹介する。
The world an atlas
Containing thirty four coloured maps with a complete index
by W. & A.K. Johnston Limited
Published 1886
Publisher Edinburgh ; London : W. & A.K. Johnsto
地図の所在地はこちら
https://archive.org/stream/worldcartographi00wakj#page/n94/mode/1up
同上拡大図
同じ会社の手になる1876年の地図と同じ事実が確認できる。
尖閣諸島を示す Tia-yu-su が沖縄や宮古島らと同じ色(黄緑)に塗られている。
ちなみに、この「Tiao-yu-su」は現在の久場島だ。その左、やや下に3つの島々が見える。魚釣島、北小島、南小島であろう。島々が尖閣諸島であり、島嶼群として描かれている。
台湾島と福建省がグレーに塗られているのと対照的である。
つまり、尖閣諸島は台湾島の付属島嶼ではなく、南西諸島の島嶼群として扱われ、チャイナが主張する「尖閣は台湾付属島嶼」と異なる見解が地図から読み取れる
その他の知見として、1876年の地図同様に、チャイナとして認識された領域が中華人民共和国の主張する領域と異なることが分かる。
参考:1876年の地図を紹介した私のブログ