南州異物志に出てくる鉄で装甲された船がインド洋を越えて南シナ海へ入ってくる話は、日本の神話である古事記や日本書紀に描かれる「天の岩船」を連想させる。
かって法顕法師がガンジス川の注ぐ天竺の港からセイロン島、インドネシア、マラッカ海峡を通って(天竺船をはじめとする外国の船を使って)故国へ帰って来た、そのルート上に日本人のルーツがあるのではないかと。
天の岩船は鉄で装甲された遠洋航海用の貿易船だったのではないか。遥か昔に日本に渡来した人々は中東からチベット高原、ガンジス川のほとりから天の岩船に乗ってインド洋、マラッカ海峡を越えて台湾・琉球列島、九州へと渡ってきたのではないかと・・。