沖縄「をきなは」が「うちなー」、倭蔗または御蔗「をじ」が「ウージ」と変化したなら、
御嶽「をたけ」が「うたき」と変化してもおかしくない。
「を」(wo)は「倭(やまと・日本)」という意味を持つ音で、古代日本人のアイデンティティを示す音だと私は主張してきた。また、特に倭人の到着地や移動する道を示していることが多いと感じている。
つまり、御嶽「をたけ」は倭嶽を暗喩する言葉で、倭の祭祀の場所、「嶽」という文字が常世(とこよ)・天界と現世(うつしよ)・地との境界を示していることから、祖先の到達・降臨の地という意味があるのではないかと推測する。いずれにせよ「倭の聖地」の意味である。
尊重の意や丁寧さを伝える「御」という文字は案外これが語源かもしれない。
また、上記から沖縄が倭岐漁場であってもおかしくはない。
参考: