『四十二章経』の原文(漢文)とその意味を知りたい方のために簡単な解説
佛言。
仏様は仰られた。
人離悪道。得為人難。
三悪道(地獄、餓鬼、畜生)から離れて人間に生まれるのは難しい
既得為人。去女即男難。
人間となっても、男として生まれるのが難しい
既得為男。六根完具難。
男となっても体や精神の機能に何も欠点なし(六根清浄)で生まれるのが難しい
六根既具。生中国難。
六根揃ってても、中国(文明が栄え仏の教えが説かれている国)に生まれるのが難しい
既生中国。値佛世難。
中国(文明が栄え仏の教えが説かれている国)に生まれても、ちょうど佛が世に居る時生まれるのは難しい
既値佛世。遇道者難。
佛が世に居る時期に生まれても、善知識(道者)と遭遇するのが難しい
既得遇道。興信心難。
道に遭遇しても、これを信じる事が難しい
既興信心。発菩提心難。
佛道を信じるようになっても、自ら菩提心を起こして修行に入るのが難しい
既発菩提心。無修無証難。
菩提心を起こしても、証得するまでが難しい
上記は下記に収録済みだが、検索の便のため独立して書き記しておくこととした。
中国(文明が栄え仏の教えが説かれている国)と断り書きしている理由も下記で是非にも参照願いたい。