グリーンランドに対するシナ共産党の脅威をうまくまとめている人がいたのでご紹介。
文章は下記サイト Quora からの全面抜粋です。
なお、脚注等はブログ主によるもの。調べてみると日本の識者が指摘せずマスコミが報道していないことがまだまだありそうだ。「グリーンランドにおいて1960年代に強制的に実施された避妊キャンペーン」がその最たるもので、デンマーク政府がグリーンランド住民の支持を充分に得ていると思えず、そこにシナ共産党が乗じる隙もありそうだ。
++以下抜粋++
グリーンランドの面積は日本の約6倍。でも人口は約5万7000人。その9割は先住民系(イヌイット系)で独立志向が強く、住民投票を経て、2009年には外交と安全保障を除く広範な自治権を獲得しています*1。しかし独立志向とは裏腹にデンマーク本国からの補助金を頼らないと自治の維持が不可能だし、海防力もゼロ*2。とても自治が出来ているとは言えませんし、そのことに住民は不満*3を持っていました。 そこに現れたのが『中国』です。
🔵空港開発問題
そんな時
グリーンランドの主要な民間空港は、自治政府首都のヌーク・ツーリズムの中心イルリサット・南部のカコトックがありますが、いずれも滑走路が短く、観光での経済発展を狙うにも海外から直接ツアー客等が飛来するには拡張工事が不可欠。
この空港滑走路拡張計画に『中国』が手を挙げました。
空港拡張計画が決定したのは2015年。総事業費の36億クローネ(約570億円)は島の域内生産(GDP)の約2割に相当。しかし当初デンマーク政府は負担に消極的。そこで自治政府は手を挙げた中国に頼ることに。 2017年、自治政府のキム・キールセン(当時、左翼・中道左派 進歩党党首)首相が訪中し、中国輸出入銀行などを回って協力を求めました。
しかし、アメリカがこの動きに当然ですが、危機感を抱きます。
2018年5月
ジェームズ・マティス米国防長官(当時)*4がデンマークの国防相に「中国に北極圏での軍事力を広げさせてはいけない」と直接警告したといわれ、結果、デンマーク政府は空港拡張工事*5への慎重姿勢を一変させ、積極関与に転じました。これに独立志向の強い自治政府は『アメリカに横やりを入れられた』としてアメリカに不満を持ちます。
🔵中国に寄っていく独立派
同様の事態は2016年にもあって、中国企業がグリーンランドにある旧米海軍基地施設を買収する案を持ちかけた際、デンマーク政府が米政府の希望を受けてこれを阻止した、とも報じられています、
これら『我らの判断を阻害した』という認識からグリーンランドの独立派はデンマーク本国はもちろんですが、アメリカにも不信感を持つようになり、グリーンランド議会のヴィヴィアン・モッツフェルト議長は『米国とデンマークは傲慢だ。中国が私たちに投資したいなら、今後も排除しない。』と、中国に期待を示す事態となりました。
このような情勢は自治政府内での内紛をもたらし、2018年9月には連立政府崩壊に至ります。
2018年には日本のテレビ局のインタビューに答えるかたちで、グリーンランド自治政府エネルギー相が、『グリーンランドに投資して雇用を創出してくれるなら中国資本を歓迎する』と述べています。
グリーンランド周辺には大規模な油田が存在するとされており、将来、開発が行われれば地下資源収入がグリーンランドを支え、デンマークからのグリーンランド独立が容易になるという指摘があり、
特にレアアースは世界最大規模の鉱床と目される『クベーンフェルド(←地名)』には、中華人民共和国自然資源部が最大株主である中国企業の『盛和資源*6』がグリーンランド・ミネラルズの株式を買収してグリーンランドで生産するレアアースの加工を全て担っています。だがレアアースの採掘は精製の過程で土壌を汚染するリスクが高く、またヨーロッパ系の企業と思わせて実は中国が大株主だったことも問題となり、
2021年のグリーンランド総選挙では、1979年以来の政権与党でレアアース開発推進派のシムウート党(=進歩党 中道左派・社会主義政党)が敗北。レアアース採掘は現在凍結という結果となってます。

*1:グリーンランドは1953年までデンマークの植民地。その後、デンマークの自治法が制定され(2009年)自治政府との協定の改正を経て、現在は自治政府が政治運営を行なっているが、デンマーク憲法でグリーンランドの領有が規定されている。したがって。デンマーク政府と米国による二国間の取引により領有権を移管するにはデンマーク憲法の改正が必要になる。
*2:防衛力と言う意味では、デンマークはNATO加盟国であり、グリーンランドの北部にピトゥフィク宇宙基地(旧チューレ空軍基地)とナルサルスアーク空軍基地を米国に提供している
*3:Greenland women take Denmark to court over historical involuntary birth control | Reuters
2022年にデンマークの放送局DRが、1966年から1970年の間に、13歳に満たない少女を含めた現地女性たちに、本人の知らぬ間に、あるいは同意を得ずに、4500個の避妊リングが子宮内に挿入されていたことを示す記録が残っていると報道。2024年3月には、グリーンランド出身の女性グループがグリーンランドにおいて1960年代に強制的に実施された避妊キャンペーンに関する訴訟をかつての植民地支配者であるデンマーク対して起こした。デンマークとグリーンランド当局は特別調査を開始しており、その結果は2025年5月に出される予定
*4:ドナルド・トランプ政権で第26代アメリカ合衆国国防長官を務めたアメリカ合衆国の軍人。階級は海兵隊大将。統合戦略軍司令官、NATO変革連合軍最高司令官、中央軍司令官を歴任
*5:グリーンランドの地下資源と北極圏の軍事拠点を狙う中国|Infoseekニュース
*6:盛和資源は、国土資源部傘下の中国地質科学院鉱物総合利用研究所を筆頭株主とする上海証券取引所上場企業
グリーンランドの資源開発、中国に商機はあるか レアアースなど豊富に埋蔵も、期待先行が現実(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース