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南蛮寺興廃記 即心即仏の奥義

「南蛮寺興廃記」


天正五年(1577年)のことだとされる。 キリスト教側は南蛮寺の学僧フルコム(ルイス・フロイス?)、その他のバテレン、イルマン達である。


仏教側は南禅寺の印長老(268世、梅印元冲?)の他、浄華院の理道和尚、永観堂の深海律師などの学僧達が出席した。


諸宗の僧侶が居並ぶとフルコムを論師として南蛮寺の学徒達が席に出てきた。 南蛮寺代表フルコムは蜀紅錦の衣を着し、二尺余りの長剣を帯びて、僧侶に向って進んだ。僧侶の方から南禅寺の印長老がこれに対し法論が始まった。


最初にフルコムが印長老に質問した、「仏法とは何であるか?」


印長老は答えて言った、「即心即仏」。


フルコムはまた尋ねた、「即心即仏の奥義は何であるか?」。 


印長老は重ねて云った、「即心即仏」。


その時、フルコムは座を立って、長老に近づいて胸をつかんだ。


彼は遂に剣を抜いて胸に突きつけて迫った、「即心即仏の奥義とは何であるか?」。


しかし、印長老は平然と眼を閉じて黙然としていた。


その時、側にいた浄華院(京都、浄土宗の寺)の理道和尚(理同和尚?)は、長老が眼を閉じて黙然としていたのを見て、印長老の負けだと誤解した。


そこで自分が代わろうとした。


しかし、印長老の弟子達は少しも騒がず、まだ事の落着は見えない。もう少しお待ち下さいと理道和尚を引き止めた。


その時、印長老は忽ち眼を開けて「カアーッ!」と大声一喝した。


フルコムは眼をふさいでたまらず卒倒(気絶)してしまった。


この安土城での法論は「南蛮寺興廃記」に記述されている。


画像は

【南蛮寺興廃記】

 

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