いい しげる - 「カエサルの物はカエサルに」... | Facebook
政教分離を表す。また、物は本来の持ち主に返せという意味としても使われる。
この言葉が発せられた時期、ユダヤの民はローマ市民権を得ると兵役を義務付けられ皇帝に忠誠を誓わされるので、属州税を免除されるというローマ市民権を欲せず、ローマ帝国に安全保障を委ね、税を負担する代わりに宗教の自由とユダヤ祭司階級による(ローマ法の厳格適用ではなく十戎に代表される戒律による)秩序維持を選んでいた。
当時のユダヤ人はユダヤ神殿に税を納める義務は理解できたが、自分たちを守るローマ軍の費用負担をする意味が理解できる人は少なかった。
つまり、上記の「カエサルの物はカエサルに」という言葉にはローマに安全保障をしてもらっている現実を受け入れなさいよ、という意味があったということだ。
現代でも宗教が(9条も十戎も)安全保障の代わりにならないという単純な理解が出来ない人々は多い。
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ローマのコイン、デナリオン銀貨にはローマ皇帝の肖像が刻印されている。上記の銀貨にはティベリウス帝。ユダヤ人達は偶像崇拝をタブー視して施政者の名前と在位年を記していたに過ぎない。ローマ支配下の属州では銅貨が鋳造されており、ガリラヤ地方では、ローマ皇帝の肖像が刻印された銀貨とガラリア領主の名と在位年の刻印された銅貨が流通していた。