Carte des decouvertes, faites en 1787 dans les mers de Chine et de Tartarie, par les Fregates Francaises la Boussole et l'Astrolabe, depuis leur depart de Manille jusqu'a leur arrivee au Kamtschatka. 1ere. feuille.
「Boussole and Astrolabe 号で、マニラ出航からカムチャッカ到着までに、シナ海とタタール海において1787年になした発見の海図」
Mers, Chine, Tartarie. 1. - David Rumsey Historical Map Collection
La Perouse, Jean-Francois de Galaup, comte de, 1741-1788
Date: 1797
Title: Carte des decouvertes, faites en 1787 dans les mers de Chine et de Tartarie, par les Fregates Francaises la Boussole et l'Astrolabe, depuis leur depart de Manille jusqu'a leur arrivee au Kamtschatka. 1ere. feuille.
Publisher: L'Imprimerie de la Republique
Publisher Location: Paris
ラペルーズ船長の手になる地図で、ラペルーズの母国フランスで出版された地図。
先に紹介した英国の出版社（1799年出版）のものより2年早く世に出ている。
題名（「・・・1787年になされた 発見の海図」とある）等を見ると基本的に同じ地図である。
ラペルーズの手になる地図が彼の母国のフランスで1797年、英国で1799年に出版されていた。稀代の大冒険家による発見の記録は当時の欧州における東アジアへの興味を掻き立てたであろう。
そして、その知見をもとに作った地図が当時の東シナ海における最も信頼できる政治勢力分布図であっただろう。
拡大図１：
ILES DE LEKEYO の文字が英国製の地図に比べ、より与那国島に近く魚釣島近傍にあるので、尖閣諸島が琉球の島々として描かれているとより確信できる地図である。
もちろん、 尖閣諸島を台湾付属島嶼とするチャイナの主張はどこにも見つからない。
拡大図２：
参考：先に紹介の英国製の地図
ラペルーズ船長自身が制作の地図に尖閣諸島を琉球の島々として描いたことは、その日誌に符合する出来事である。
ラペルーズが与那国島に到達し、「台湾島の東方の全島嶼の首府は琉球本島である」、尖閣諸島を離れる時に「琉球諸島を離れる」と日誌に書き留めているのだ。（上記の1799年 英国地図ブログを参照ください）
