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古事記の天孫降臨に言う「韓国(からくに)」とは「韓国岳(からくにだけ)」であり、天孫降臨の地は霧島神宮

古事記天孫降臨に言う「韓国(からくに)」とは、朝鮮半島の事というのが通説・多数説のようだが、ウツホフネでわたつみを西南諸島経由で南九州に渡って来た日本人の祖先たちが目印や指標として子孫に伝えようと記録に残そうとするなら、朝鮮半島ではおかしい。
後世の人々に目印として示したかった「韓国」は別にあると考えるのが妥当と思われる。

つまり、古事記を口述で伝えようとした人々は、現在「韓国岳(からくにだけ)」と呼ばれている山のことを「韓国」と表現したのだと主張したい。

 

+++++以下は古事記原文と読み下し、多数説による現代語訳+++++

於是詔而此地者向韓國真来通笠紗之御前而朝日之直刺國夕日之日照國

 

是(ここ)に詔(の)りたまわく、此地(ここ)は韓國(からくに)に向かひ、笠紗(かささ)の御前(みさき)に真来通(まぎとほり)て、朝日の直刺(たださ)す國、夕日の日照(ひで)る國なり。

 

ここで仰られたことには、「ここは韓の国に向き合い、探し求めて笠紗の岬に通り来て、朝日のまっすぐに射す国、夕日の照り輝く国である

 

+++++++++++++++

天の岩船グループと異なる地域から「渡り」に出発せざるを得なかったウツホフネグループの経路が、「韓国岳」という名を当該の山岳に付ける理由となったと考えている。

 

大前提となる仮説

①天の岩船グループが長江付近から五島列島経由で北九州と朝鮮半島に渡った。

②ウツホフネグループは、長江以南、福建あたりから西南諸島経由で南九州へ渡った。

③岩船グループは朝鮮半島を知識として知っており、それを後続する同族に知識として伝える手段を持っていた(岩船グループの日本列島到着後も同族であるウツホフネグループとの行き来、連絡があった)。

④ウツホフネグループは、岩船グループの知識を参考としながらも、同じルートをたどれない事情があって、長江以南、福建あるいはそれ以南から西南諸島を伝わって渡って行ったので、朝鮮半島が近い北九州ではなく南九州にたどり着くこととなった。

を踏まえて次の文章を考察してみよう。 

 

 是(ここ)に詔(の)りたまわく、此地(ここ)は韓國(からくに)に向かひ、笠紗(かささ)の御前(みさき)に真来通(まぎとほり)て、朝日の直刺(たださ)す國、夕日の日照(ひで)る國なり。

 

この「韓國(からくに)に向かひ、笠紗(かささ)の御前(みさき)に真来通(まぎとほり)て」の部分の不自然さは、韓國(からくに)を朝鮮半島と解釈する固定概念にある。

その部分を、渡ってきた人々も朝鮮半島の韓国(からくに)ではないが、その遥か先に韓国(からくに)があると知っていて、遥か洋上から遠望できる霧島連峰最高峰の山を「韓國(からくに)」と名付けたのだと解釈したい。

そういう曰くがある「韓国岳」であると知ってみれば、次の読み下しが可能である。

 

  是(ここ)に詔(の)りたまわく、此地(ここ)は、韓國(からくに)真来(ままき)たるに向かひ、笠紗(かささ)の御前(みさき)に通(つう)じ、朝日の直刺(たださ)す國、夕日の日照(ひで)る國なり。

 

朝鮮半島の韓国(からくに)ではないが、その遥か先に本物の、真(まま)の韓国(からくに)があると知っていて、遥か洋上のウツホフネから、そう名付けた韓国岳が「真向い」にある立地という意味である。

東シナ海韓国岳に向かって進む倭にとっては真直ぐ向かい来るように見える立地であろう。将に来たる状態ということで「真向い」にある、「本物に来た」、説明調に言うと、「本物の韓国(からくに)の真ん前に来たかのような立地にある」と同じ意味である。

これから、導き出せる結論は、天孫降臨の地は霧島神宮である。

降り立った高千穂も霧島連山のものということになる。

ほぼ北に標高1,700mを誇る霧島火山の最高峰である韓国岳、わたつみと呼ばれた東シナ海を西南諸島沿いに北上する倭族にとって、最大の目印、指標だったに違いない。

「笠沙の岬」や倭が渡った土地という名を残す「鵜戸」も遠くない。

 

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上記部分を現代語訳で示してみると

 

ここで仰られたことには、

「ここは、方角から韓国(からくに)と名付けた山に向き合い、笠紗の岬にも道が通じていて、朝日のまっすぐに射す国、夕日の照り輝く国である」

 

となる。

 

 

 

2016年12月14日 「遥か洋上のウツホフネから、」の語句を追記した。

2016年12月16日 「本当に来た」の後の部分が「と同意である」と記載してあったのを「、説明調に言うと、「本物の韓国(からくに)の真ん前に来たかのような立地にある」と同じ意味である。」と同じ意味である。」と書き直した。

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