参照地図:米国国会図書館所蔵
Title:Chart of the coast of China and of the Japan islands : including the Marianes and part of the Philippines
Contributor Names:Maury, W. L.
Created / Published:[Washington, D.C.? : U.S.N.], 1855.
マリアナとフィリピンの一部を含む中国沿岸と日本の島々の海図(米海軍作成)
拡大図
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所見:詳細は米国会図書館のweb地図を参照下さい。
▼地図の左下から右上に向かって描かれる矢印は黒潮の流れである。黒潮の流れる矢印の中に挟まれるように描かれている尖閣諸島。
▼長崎とフィリピンのマニラを結ぶ高速道路(黒潮)の交差点に尖閣諸島が位置しており、この黒潮の流れを朝貢船、冊封船、朱印船だけではなく、蒸気機関時代の列強諸国も利用してきたことが感覚的にわかるだろう。
▼米海軍のペリー提督が浦賀に来航したのは1853(嘉永6)年、その翌年が日米和親条約、そしてこの地図の描かれた1855(安政2)年となる。