上記は「北朝鮮ウラン工場の廃水、西海に流れてくる可能性」-Chosun online 朝鮮日報の画像だが、2019年8月17日の掲載記事*1は既にリンクが切れているようだ。概念図だけは閲覧可能だ。
38North Orgが27日に発信した記事をFBで紹介したのが下記
2019年8月17日に韓国で報道されていた(記事の上の方と下の脚注を参照)のを私も紹介して事態を憂慮していたが、27日に38North Org が紹介した衛星画像が示している状況はより深刻だ。
北朝鮮産の石炭にウラニウムが抽出可能なほど含有されていて、そこからウラニウムを抽出した残りかす(選鉱屑)を捨てているのが画像に黒く見える部分(ダム湖)だ。
管理の杜撰さは汚染地域が韓国にまで及んでいることを充分うかがわさせる。
北朝鮮核施設の汚染物質は、黄海に流れ出しているだけではなく、韓国の首都ソウルまで、あるいはそれ以上の距離をダストとして飛来している可能性がある。
また、この平山核施設から選鉱屑汚水が黄海の江華島に通じる川(礼成江)に流れ出している(記事中に大量流出中を捉えた画像がある)ことが確認できる。
また、選鉱屑を貯蔵しているダム湖も放射性廃棄物や化学処理された物資を周辺環境に影響を与えない程度まで毒性を弱め希釈するための充分な仕様を満たしているとは思えず、災害時の溢水や決壊および経年劣化による脆弱性も甚だ心配である。
記事にもある通り画像で見受けられる限り、周辺環境に対する安全性を配慮しているとは思えないからだ。当然、汚水による川や海の汚染だけでなく、ダム貯蔵による地下水や空中の汚染も考えねばならないだろう。
上記の観点から、韓国政府は汚水が流れ込む黄海の海水や海底土、江華島等の沿岸部の砂浜だけではなく、満潮時に潮が入り込む漢江部分の線量と水質検査、あわせてソウルや仁川の空気中の放射線量をチェックすべきだ。海水からだけではなく、ダム貯蔵の選鉱屑のダストが飛来してきている可能性も大いにある。
日本政府も韓国産水産物の緊急検査が必要だ。
韓国文在寅政権は、福島の海洋汚染を心配している場合ではない。
The decision to transport the liquid waste tailings from the Pyongsan Concentration Plant via pipeline over the Ryesong River tributary was clearly one that put convenience as the first priority and not safe environmental practices. The potential health hazards from waste tailings leakage into air, surface water and groundwater are well known. (See, for example, https://wise-uranium.org/uwai.html.) The primary reason that uranium ore processing waste tailings are impounded behind dams and dikes is because they are heavily laden with heavy metals and acids, and hence, highly toxic (no flora or fauna is able to survive in them). There are also radiation health hazards as shown in the graphic below.
일본에 있는 분들, 한국에 오시면 안됩니다. 북한이 우라늄을 방출하였습니다.|カイカイch - 日韓交流掲示板サイト
*1:
米政府系放送「自由アジア(RFA)」によると、米国の民間人で北朝鮮について分析しているジェイコブ・ボーグル氏は15日(現地時間)、衛星写真などに基づき「平山鉱山周辺の川は黒い物質によって汚染されているが、これはウラン工場から流れ出した廃棄物だ」「川の水が放射能で汚染されている可能性が高い」などと指摘した。
RFAが公表した人工衛星写真をみると、礼成江支流をはさんで上にはウラン鉱山と工場があり、下には廃水と廃棄物を集めたとみられる貯水池が存在する。ウラン工場と廃水の貯水池をつなぐパイプから黒い物質が漏れ出しているとみられ、これが川の周辺や貯水池を黒くしている。ボーグル氏は「パイプの両面が(破損して)漏れ出している」「こうして中にあるもの(廃棄物)が川に流れているようだ」と指摘した。原子力について詳しい米国在住のチェ・ハングォン博士はRFAの取材に「単なる精錬ではなく、核兵器製造のための濃縮分離段階で出てきた廃棄物であれば、汚染が心配だ」「わずかの放射能でもそれに汚染された水を飲めば、人体に蓄積されてしまう」などと指摘した。
平山ウラン工場は、米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が今年2月にベトナムで2回目の首脳会談を行った際、米国が廃棄を求めた北朝鮮の5つの主要核施設の一つだという。この地域の鉱山で北朝鮮は高濃縮ウランを継続して生産し、核兵器を安定して作り出しているとも伝えられている。
これについて米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」は昨年11月、人工衛星写真を分析し「平山ウラン鉱山周辺に積み上げられた廃棄物の量が増加している」とした上で「これはウラン採鉱と精鉱作業が続いていることを示唆している」との見方を示した。「ウラン精鉱(イエローケーキ)はウラン加工の中間段階で精製される濃縮液の一種で、これを加工すれば核兵器の製造に使われる高濃縮ウランを製造できる。
韓国の情報当局は「工場から排出された物質はウラン廃棄物ではなく、工場関連の単なる汚水と廃棄物の可能性もある」「ある一つの物質と断定することはできない」と主張している。しかし韓国軍などでは「その危険性は見過ごせない」と懸念する声が根強い。ある韓国軍関係者は「北朝鮮の廃棄物施設などがずさんな点を考慮すると、ウラン濃縮過程で発生した『ウランのかす』などが周辺の川に流れだしている可能性も考えられる」「特にこれらのかすは川の下流に堆積するが、礼成江下流は延坪島や江華島から近いので心配だ」と懸念している。延坪島沖合いではワタリガニなどが水揚げされているが、これらの海産物が放射能に汚染される可能性も排除できないという。
慶煕大学原子核工学科のチョン・ボムジン教授は「ウラン廃棄物の流出は事実かもしれない」とする一方で「ただし重要なのは廃棄物が放射能に汚染されているその度合いだが、国際的な基準値以下なら海に流れ出す時にうすめられ、江華島などでは検出されないかもしれない」との見方を示した。
ワシントン==趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員