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kaiunmanzoku's bold audible sighs

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Wherever there is a human being, there is an opportunity for a kindness. 引用・転載はご自由に。ただし、引用元・転載元だけ明記ください。 Feel free to copy and reprint but please just specify an origin of quotation.

因幡の白兎 兎と鰐 大国主命 (4)

日本 Japan 古代日本 歴史 History

 

超訳

私、騙したつもりの元カレに騙されて日光が降り注ぐ浜に連れて来られ、いつのまにやら裸に剥かれちゃって、気が付いたら浜辺で気絶していたのね。だからひどい日焼けだったの。
日焼けをあなたの兄弟の教えてくれた方法で治そうとしたら、火傷が重症化して全身真っ赤々になっちゃったわよ。これじゃ赤肌のウサギだわ。もうやってらんない。
でも、貴方に教わった方法で日焼け治療を試したら、元の色白美人に戻れたわ。とっても嬉しい。 大穴牟遲神さま(⋈◍>◡<◍)。✧♡

貴方の兄弟も、貴方までもが、私が八上姫本人だと気付かなかったかもしれないけれど、知識豊富でやさしい貴方、大穴牟遲神さま、私はあなたと結婚します。

 

+++++読み下し文+++++

此れに因りて泣き患(うれ)ふれば、先に行きし八十神之命(やそかみのみこと)以(も)ち、誨(をし)へ告(の)りたまわく、『潮(うしお)を浴(あ)み、風に当たりて伏せよ』と。故、教えの如く爲(せ)しかば、我が身悉く傷(そこな)はれぬ」と。

是に於いて大穴牟遲神、其の菟に教へて告りたまわく、

 「今急(すみ)やかに此(こ)の水門(みなと)に往き、水を以(も)ち汝(な)が身を洗ひ、卽(すなわ)ち其(そ)の水門(みなと)の蒲黃(かまのはな)を取り、敷き散らして、其の上に輾(こ)い転(まろ)ばは、汝の身本(もと)の膚(はだ)の如く必らず差(い)えむ」と。

故、教えの如く爲(せ)しかば、其の身本(もと)の如くなり。

此れぞ稻羽(いなば)の素菟(しろうさぎ)なり。

今においては菟神と謂うなり。

故、其の菟大穴牟遲神(おほあなむぢのかみ)に白(まを)さく、

此の八十神は、必らず八上比賣(やかみひめ)を得じ。帒を負(お)ひたまへども、汝命(いましみこと)之れを獲(え)たまはむ」と。

是(ここ)に八上比賣において、八十神に答へて言はく、

「吾(あれ)は汝等(いましたち)の言(こと)を聞かじ。将に大大穴牟遲神に嫁(あ)はむ」と

 

+++++古事記本文+++++

因此泣患者(1)、先行八十神之命以誨告浴海鹽、當風伏。故、爲如教者、我身悉傷。於是大穴牟遲神、教告其菟、今急往此水門(2)、以水洗汝身、卽取其水門之蒲黃、敷散而、輾轉其上者、汝身如本膚必差。故、爲如教、其身如本也。此稻羽之素菟者也。

於今者謂菟神也(3)。故、其菟白大穴牟遲神、此八十神者、必不得八上比賣。雖負帒、汝命獲之。於是八上比賣、答八十神言、吾者不聞汝等之言。将嫁大大穴牟遲神。

 

+++++私の現代語訳+++++

このような理由で泣き患っていたところ、先に行った八十神たちが『海で塩水を浴びて、風に当たって伏していなさい』と教えてくださったので、その通りにしたところ、この身は全身まるまる傷だらけとなりました」と申し上げた。

そこで、大穴牟遲神がウサギに

「今すぐ川水が注ぎ出ている場所まで行き、真水で体を洗い、その川の水の注ぎ口に生えている蒲(がま)の穂をとって敷き散らして、その上を転がってその花粉をつければ、膚はもとのように戻り、必ず癒えるだろう」と教えた。

そう教えられたとおりにすると、その体は元通りになりました。

これが、稲羽の素兎(しろうさぎ)である。

今では、兎神(うさぎかみ)といわれている。

そのウサギは大穴牟遲神に

「貴方の兄弟たちである八十神は八上比賣(やかみひめ)を絶対に得ることはできません。袋を背負って従者の成りをしておいででも、あなた様が姫を得られることでしょう」と言った。

そのとおり、八上比賣は八十神に

「あなたたちの求婚の言葉をお受けしません、大穴牟遲神と結婚いたします」と言った。

(了)

 

+++++

 以下、私が考慮したことを記す。この分野は浅学のため、誤りあらば指摘していただきたい。謬説を拡散する意図はなく、門外漢の視点を提供する試みがこのブログの目的だからである。

 

(1)泣患

泣き患うと読んで訳したが、この事件の場合、重症化した火傷という患いを泣くと考えるとウサギの置かれた状況がよくわかる。

前に述べた通り、ウサギはワニに毛を毟り取られたのではなく、衣服を取られただけである。洋上や浜辺等の日を遮るものがない場所に肌を数時間も曝せばひどい日焼けになることは想像がつく。ウサギは色白のお姫様なので、真っ赤に日焼けすれば別人に見えるだろう。

この物語では、求婚者を次々に袖にしてきたウサギが、八十神に会う直前に振った求婚者がいて、その者に日光が降り注ぐ浜に連れて来られ、騙したつもりが騙されて、いつのまにやら裸に剥かれ、気が付けば浜辺で気絶していた。だからひどい日焼けを負っていたのだろう。高い身分にあり自分が騙す側になったことの無いウサギにとっては酷い仕打ちである。前述で「淤岐嶋の『淤岐』高い地位にある人が泥をかぶる様な辱めを受けたというニュアンスが見て取れる」と説明したとおりの事態が起こったのだ。

 

(2)水門(この みなと)

「水門」とは、水や海水の出入り口、特に川の出口のこと。河口・湾口・海峡等のことで、後の「港」に繋がる言葉だ。船に乗った人から見て門のような地形、役割をしているから水「であろう。

八十神も大大穴牟遲神も、そしてウサギですら水上を移動する手段とその文化を持っていたのだろう。

ウサギは高い山の尾根で伏せていて「気多の前」で八十神や大穴牟遲神に出会っているので、高い山の尾根というのは、「気多の前」の風通しの良いところだろう。「此の」というからには、そこから近くて真水を浴びれる場所が「此水門」ということになる。

だから、常識的に「河口」という訳でも良いが、必ずしも河口である必要はない。真水が注いでいてそれを浴びれる場所であることが最重要だ。そういうわけで「川の水の注ぎ口」という言葉を使って訳して、「川」という音に「皮」を重ね合わせてみた。

 

(3)菟神

(我)(あなた)を結びつける “” (ウサギ=)が、我あなたの間(和邇の間)を飛び渡るという縁結びの神の意味は前述したとおり。したがって、この物語のウサギは八上姫と大穴牟遲神を結び付けるウサギの神様であるというのが通説だ。そして、地元に伝えられる伝説*では、姫との密接な関係が考えられるので、姫の侍女的存在や姉妹や近親者の可能性もあるだろう。

しかしながら、私の訳では、ウサギは八上姫その人自身であり、一族の存続のために結婚しなくてはいけないと使命感を持っていたものの、多くの求婚希望者から言い寄られても「この人ならという」人がいなかったため、大穴牟遲神との邂逅まで、その全ての縁談を断って来た人であると解釈した。

和邇を騙して悪戯をするような世間知らずの子供、日焼けして肌を真っ赤にしている少女が、大穴牟遲神と出会って、その優しさに恋心を抱き、一人前の大人、色白の美しい女性として、一族と大穴牟遲神の前に姿を現す。成長して面目を一新して再会を果たす。それはそれは劇的なシーンが述べられている文章だという訳です。

そこに気付いて、そういう物語の解釈をしてみると、各地に恋愛伝説を残している大国主命に相応しいエピソードだと分かるのではないでしょうか。

 

 

 

地元に伝えられる伝説*

因幡の白兎 - Wikipedia

八上の白兎神社[編集]
八頭町には、3つの白兎神社がある。『郡家町誌』に掲載されている。

*山間の鳥取県八頭郡八頭町、かつての八上郡(やかみのこおり)を舞台とする白兎の話が、石破洋教授の著作『イナバノシロウサギの総合研究』(マキノ書店刊行)をきっかけに広く知られるようになった。
そこに紹介された、八頭町門尾(かどお)の青龍寺に伝えられていた城光寺縁起、土師百井の慈住寺記録によると、天照大神が八上行幸の際、行宮にふさわしい地を探したところ、一匹の白兎が現れた。白兎は天照大神の御装束を銜(くわ)えて、霊石山頂付近の平地、現在の伊勢ヶ平(いせがなる)まで案内し、そこで姿を消した。白兎は月読(つきよみの)尊(みこと)のご神体で、その後これを道祖白兎大明神と呼び、中山の尾続きの四ケ村の氏神として崇めたという。
天照大神は行宮地の近くの御冠石(みこいわ)で国見をされ、そこに冠を置かれた。その後、天照大神が氷ノ山(現赤倉山)の氷ノ越えを通って因幡を去られるとき、樹氷の美しさに感動されてその山を日枝の山(ひえのやま)と命名された。
氷ノ山麓の若桜町舂米(つくよね)集落には、その際、天照大神が詠まれた御製が伝わるという。氷ノ越えの峠には、かつて、因幡堂があり、白兎をまつったというが、現存しない。『須賀山雑記(1973年)』(山根達治著 今井書店刊)に掲載されている。

 

八頭町 | 鳥取県町村会

八頭町の白兎伝説
白兎神社 鳥取県八頭郡八頭町福本

*その昔、天照大神(あまてらすおおみかみ)が八上郡に降臨された時、一匹の白うさぎが女神の裾をひっぱって、行宮(かりのみや/一時的に神様が滞在される住まい)へ案内した

むかし、天照大神が山に降臨された時、山頂に仮の宿を営もうとされました。その時、一匹の兎が道しるべをしたそうです。
その道しるべに従うと、中山よりはるか山の尾続きに二つの大石があり、そこへ誘ったそうです。
ここに仮の宿を営み、しばらくとどまられました。
天から降りられた時、道しるべをした白兎が消えていました。その白兎は「月読尊(つきよみのみこと)」だったからです。
その後、道祖白兎六明神といいならわし、祀神(としがみ)として、この山続きの4つの村の氏神として崇められました。

 

 

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 12月1日 超訳部分に「私、騙したつもりの元カレに騙されて日光が降り注ぐ浜に連れて来られ、いつのまにやら裸に剥かれちゃって、気が付いたら浜辺で気絶していたのね。だからひどい日焼けだったの。」の一文を追加し、(1)泣患の説明文に、気が付けば浜辺で気絶していた。だからひどい日焼けを負ってい」の文字を追加した。

 

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