【「鴻海会長テリー・ゴウが海の女神の天啓により、総裁選に出馬する」というネタで戯れ言】
旧暦3月23日(今年は4月27日)は台湾で広く信仰される女神、媽祖さまの誕生日。
台中市大甲区にある「鎮瀾宮」の媽祖さまの巡礼は、「台湾宗教百景」の一つ。 媽祖さまは、「天上聖母」、「天后」などとも呼ばれ、宋代に実在した官吏の娘、黙娘が神となったものと伝えられる。媽祖信仰は、東アジアの海洋地域に広がっている。
日本でも江戸時代以前に伝来・作成されたとされる媽祖像が南薩摩地域を中心に現在30例以上確認されているほか、青森県大間町の大間稲荷神社には、天妃媽祖大権現が祀られている等、思わぬところで信仰されている。
ところで、英字紙が
”Foxconn CEO Terry Gou Says a Sea Goddess Has Told Him to Run for President”
「(電子機器受託生産では世界最大の企業グループ)フォックスコン(日本では鴻海として知られ、Apple最大のサプライヤーでもある)の会長テリー・ゴウが海の女神から大統領選に出馬せよと天啓を受けたと発言」
というニュースを流したので、
天邪鬼な私は、早速
"A Sea Goddess Has Told Terry Gou to Run after the President, not Me!"
「海の女神は、テリー・ゴウに『私のではなく、総裁のお尻の方を追い駆けなさい』と言ったんだ」
と茶化した。
Foxconn CEO Terry Gou Says a Sea Goddess Has Told Him to Run for President | The Diplomat
私が茶化したのは天妃媽祖大権現ではなく、神託を味方に付けようとする拝金主義者の中共の代理人のほうだ。
その昔、尖閣航路を旅する者にとって、中華界を過ぎ琉球界に入るまでの「人為や王権の及ばぬ世界」は、中華文明(皇帝)や琉球王の権力の及ばない世界(いずれの王によっても統治されていない世界)であり、海の女神(天妃媽祖)らが支配する世界だった。
画像は、斎鯤の「東瀛百詠」の一部分。
蛟龍窟、電光雹響、黒溝(海にある溝(みぞ)で代々の冊封使は琉球への道筋に海水が落ち込んでいる黒い溝が存在すると信じていた)、混沌、黿鼉(大きな亀)、馮夷海若(海神)、百霊、神光等の言葉が並んでいる。中華界を過ぎ琉球界に入るまでの「人為や王権の及ばぬ世界」は「無主地」そのものだったと分かるだろう。
台湾がチャイナの国民党軍に支配されるはるか昔の話である。