一つには、彼と共に政権運営を担う政権内部の他のエリートからの挑戦を克服しなければならないという、「権力共有(power-sharing)」をめぐる問題である。政治指導者は、たった一人で政権を担当することはできない。支配のための同盟者が必要である。政治指導者は彼らの協力(忠誠)を得るために利益(安心)を提供しなければならず、同時に彼らの離反や挑戦を防止しなければならない。
いま一つには、権力の外にある大衆との関係の調整という「社会的コントロール」をめぐる問題である。政治指導者は、常に大衆に包囲されているという脅威認識に苛まされている。政治指導者は、体制を持続させるために、この二つの課題をともに克服しなければならない。