【漁船団を脅迫外交に用いる中共】
中共は漁業権や領有権や紛争当事国の主権が及んでいる国々のみならず、中共の影響力が今まで及ばなかった遠い国々の漁業海域に多数の漁船団を送って入り込み、真正面から挑発し、反応を引き出すということを戦略的に行っている。
中共がこうした漁船の行動に直接指示を出しているのかは定かではない。恐らく意図的な指示が出ていることもあれば、偶然の事故などに乗じるケースもあるだろう。明らかなのは、中共が漁船に広大な海洋のあらゆる海域での操業を奨励しており、問題が生じれば政府が乗り出していく、ということだ。
狙った紛争予定海域に漁船を送り、相手国の漁船、あわよくば海軍や沿岸警備隊との衝突を引き起こし、相手の主張を撤回させる。また漁民が起こした問題を逆手に取る。いずれにしろ、強大な経済力とその背後に軍事力があれば、さまざまな政治的脅迫の選択肢が生まれるというわけだ。
下の画像は直前の scmp の記事を飾っているもの