不倫は立派な不法行為

【不倫は立派な不法行為】

不倫は、現代日本では刑事犯罪とはされていませんが、社会に対する脅威であると考えて罰せられることが過去の日本の歴史の中ではありましたし、世界にも同様な例があります。

現代日本では、刑法上の罰則はないとはいえ、不倫は家族を構成するメンバーに対する外からの（反社会的）脅威として認識されていているからこそ立派な不法行為（民法では不貞行為）として扱われています。

もう一度言い直すと、一般の庶民であれば、内内で家庭外に恥をさらさずに、当事者とそれぞれの家族内で平和裏に処理できれば、国家権力は刑事罰を以って介入することはないということです。しかしそれでもやはり法的観点から見て悪いことなのです。だから日本社会の構成要素である家庭に対して与える損害に対し、訴えがあれば賠償を法が認めている（権力が介入し得る）不法行為なのです。

公的立場にある人にとって、他の民事や商法上の不法行為と同様に不倫が個人的なことでは済まされないのは、そのためです。