【憲法は国民の世界に対する意思表明】
今の安倍政権には、第一次政権のような日本を導く思想的骨格がない。リーダーが10年後の日本と日本人像を示さなければ、誰が語ってくれるというのだろう。だからと言って、受皿なしで倒閣はできない。安倍晋三にせよ、誰にせよ真のリーダーは「日本の道」を示すべきだ。
こんなことを言うのは、憲法改正論議が9条2項の維持と自衛隊明記という一見現実的に見えるが将来の日本の危機に備える姿勢を放棄したやり方で改正されようとしている。そのやり方に疑問を持っているからだ。もっと根本的な議論、正論が必要だと思うからだ。
勝者と敗者が誕生するはずだった戦争の終結。それを正義と不正義の戦いに脚色し、日本人の魂の居場所を隠蔽し続けた戦後の日本。憲法9条2項が削除されるべき理由はそこにある。残念だが、自己の命より大事なものを守る為に戦わなければならない時はある。
偽善は止めよう。
日本国憲法とは、戦勝国による戦後日本封じ込め策の最高傑作だった。半世紀以上経ち、ようやく現憲法による法治は改正の必要に迫られている。この機に日本を取り戻す。日本を取り戻すのは人類に対する日本人全体の責任だ。
正々堂々たる日本国民の声を憲法改正で世界に伝えよう。日本と日本人は覇権と抑圧から逃れようとする世界の人々の希望でありたいと。
なお、私の対案は下記の通り
画像は、ウッドロウ・ウィルソンと牧野伸顕
追記:軍や戦力を恥じることこそ異常だ。日本がそう振る舞えば、かって抑圧・差別・横暴の苦痛と恐怖の下に耐え忍ぶ人々の希望であった日本が消え去ってしまう。日本を誇りとする人々にとってそんな理不尽な絶望はない。