2008年から世界は変わった。
バラク・オバマが大統領に選出される前、大統領予備選で勝利したあたりで世界はすっかり変わり切っていた。
正確には虚構の世界を見せられるようになっていたのだ。
2008年はリーマンショックで知られる年だが、もっと重要でもっと深刻なのが中共の国威発揚の年であったことだ。北京オリンピック、それだ。その前年の2007年に中共軍幹部から恐るべき虚構のプロパガンダ「太平洋分割統治案」が米国に提案されていることを忘れてはならない。
3月14日、チベットで中共に対する大規模抗議運動が起こり、この日以降今日まで非人道的な抑圧が日常的に中共の官憲によって行われている。
3月31日、ネパール首都カトマンズで中共の人権弾圧にチベット人が抗議。それを中共の意向を受けたネパール官憲が弾圧。
5月、ネパール、王政廃止の決議。
8月8日 - 8月24日、北京オリンピック開催。
8月、グルジアにロシアが軍事侵攻。
8月28日、高さ492m・101階建ての超高層ビル「上海環球金融中心 (Shanghai World Financial Center)」が上海に完成。
9月15日、リーマン・ブラザーズが連邦倒産法第11章を適用申請、経営破綻(リーマン・ショック)。
11月4日、アメリカ合衆国大統領選挙、バラク・オバマ(民主党)候補がジョン・マケイン(共和党)候補に圧勝、第44代アメリカ合衆国大統領に当選。
そしてこの日からオバマ政権の終了まで
「G2」
などと言う虚構の二大大国論が幅を利かせるのだ。
オバマ政権が終わり、トランプ政権となって以降、2018年の7月現在「G2」を用いるマスコミはほぼ皆無となった。
世界の中心の国「中国」と云う中華思想に世界が毒される年が、北京五輪が行われた2008年だ。
トランプ政権の誕生は「G2」の終焉として記録されるであろう。